2006年02月20日

遠州訛(馬琴「覊旅漫録」)

〔十七〕遠州訛
遠州より西は、半元服の娘多し。白歯のむすめはたえてなし。ゆくべきをゆかず、くらふべきをくはずなど、ずの字をそへていふこと。駿州より尾州のあひだみなしかり。就v中遠州人ずが多し。
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2006年01月20日

石川雅望「ねざめのすさび」○てんこちなし

  ○てんこちなし
ゐなか人の詞に、てんこちもなしといへることは、ふるき詞なり。宇治拾遺物がたりに、てんこつもなくおろ/\かなてたりければとあり。実に古言はゐなかにぞおほくのこりたり。
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石川雅望「ねざめのすさび」いかのぼり

  ○いかのぼり
都人はいかとよび、関東人はたことよべり。形の烏賊魚に似たればなり。ふるき絵はもとより、近ごろ西川祐信のゑがける物、みな烏賊魚のかたちせり。関東にては章魚といへるも、足のおほかる物なれば、しかよべるなるべし。いにしへ師労之とよべるよし、和名抄に見えたり。風鳶、紙鳶など、かしこの文にも見えたれば、今のとびだこといふものは、唐のさまをうつしつくれるなるべし。
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2005年10月21日

東西対立意識

上司小剣「死刑」
http://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200510140001/
総じて江戸は人問の調子が軽うて、言葉も下にござります。下品な言葉の上へ、無暗に「お」の字を附けまして、上品に見せようと企《たくら》んでおります。味噌汁《みそしる》のことをおみおつけ《、、、、、》、風呂のことをおぶう《、、、》、香のもののことを|おしんこ《、、、、》……」
「もういい、玄竹。そちの江戸攻撃は聞き飽きた。のう紀」と、但馬守は玄竹のぶッきら棒に言いたいことを言うのが、好きでたまらないのであった。江戸から新しくこの町奉行として来任してから丁度五ヶ月、見るもの、聞くもの、癪《しやく》に障ることだらけの中に、町医中田玄竹は水道の水で産湯を使わない人間として、珍しい上出来だと思って感心している。
「玄竹さまは、わたくしがお火のことをおし《、、》と言って、ひ《、》をし《、》と訛《なま》るのをお笑いになりますが、御目分は、し《、》をひ《、》と間ちがえて、失礼をひつれい《、、、、》、質屋をひち屋《、、、》と仰っしゃいます。ほほほほほほ」と、紀は殿様の前をも忘れて、心地よげに笑った。
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2005年04月19日

西田直養『筱舎漫筆』巻五「真木」

江戸の方言に、薪のことをまきといふ。ふるくよりも、只木のことを、まきといふを、こは奈良のあたりのことにて、後にはいはぬかとおもへば、玉葉集に、後鳥羽院宮内卿とて歌出たり。
  杣人のとらぬまきさへ流るめりにふの河原の五月雨のころ
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西田直養『筱舎漫筆』巻四「今の俗語におなじき古言」

ちとゝいふ詞、うつぼ嵯峨院の巻にみえ、または今物語、秋夜長などにもいでたるを、すぺていまいふちとのつかひざまなり。おのれといひて、人をおとしめいふこと、宇治拾遺にあり。又宇津ぼに、尾の二てんといふこともあり。いまいふ詞の、おもひのほか、ふるくよりいへるがおほし。いま貴人の何事にても物することをあそばすといふ。是もうつぼ吹上に、やまとうたあそばすとあり。又御ごあそばすとも出たり【祭使】。いま夜とぎなどに物くはするを目さましといふ。是もうつぼに、よゐのひと%\目さましにたまふとて云々あり。口いれといふことは住吉にあり。色ごとの煤婦にいへり。耳よりといふもあり。大和物語に、つゝみに物などいれて云々などもあり。つゝみといふは、物をつゝむものにて、此詞はふかくてよし。さるをふろしきつゝみといふは、慶長の頃の画にもあり。ふるくよりいまもしく風呂場のあがり口にしくあり。それにて物をつゝみたるなり。この風呂しきの名は、後にてたゞつゝみといふは、大和物語也。また増鏡に、浅原の為頼が内裏に狼藉せし時、御門はいづくにおかるぞととひしことあり。此詞もふるし。水鏡にうかひといふことあり。〔割註〕節用集、御字本宗因記鵜飼、かねをばつくといふにかぎりたるやうにおもひしを、水鏡に、鐘をうつとあり。又からだのことを五体といふは、後の事かとおもひしを、秋の夜長に、五たいを地になげていのるといふことあり。同書に、書院の窓よりふみをいれたること。あり。いまの書院床のやうなり。いにしへは書文几といへるを、書院のまどともいひしにや。同書に、その坊主といふことあり。これは坊のぬしといふことにて、いまいふ体語にあらず。同書梅若の勢田にて入水の所に、ちかき鳥辺野にて云々とありて、火葬せしことあり。火葬場をばやがて只鳥辺野としもいひしなるべし。今物語に、あるじはあるきたかへてといふことあり。いまいふ留守なり。よき詞なり。同書にかはゆき事といふ事あり。いまむごいといふ意なり。可愛の心にあらず。又同書に色なほしゝてといふことあり。いまの心とおなじ、宇治拾遺に、横座とあり。いまも田舎などにて客座をよこ座といふ。〔割註〕いるりの横也。」同書に、物くひしたゝめてとあり。いまも物くふことをしたゝめといふ。同書に、勿体なし云々。博打の打ほゝけ云々。又清水に千度参りといふこともあり。いま専ら御千度とてするもふるし。又河にさぶりといる。又づぶりと云々など、いまいふ詞とおなじ。かやうの類あげてかぞへがたし。物みる度にぬき出すべし。浜松中納言物語に、ひとをさしておまへといへり。西行物語に、あいさつといふことあり。又堤中納言に、前夜といふ事をゆふべとあり。又枕草紙に、さいまへるといふことあり。衣の事をきものとは古旨にいへど、きるものとは後かとおもへば、はやくうつぼに出たり。猶おひ\/かきのすべし。
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2005年04月18日

西田直養『筱舎漫筆』巻十「方言」

江戸の方言に、薪のことをまきといふ。ふるくよりも、只木のことをまきといふを、こは奈良あたりの事にて、後にはいはぬかとおもへりしを、玉葉集に、後鳥羽院宮内卿とて歌出たり。
 杣人のとらぬま木さへなかるめりにぶの河原の五月雨の頃
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西田直養『筱舎漫筆』巻一「方言に古語ある」

小倉の俗に、細長く渡し舟などにする舟をひらたといふ。和名鈔船部に、〓〔舟帯〕、釈名云、艇薄而長者曰v〓〔舟帯〕。和名比良太、俗用2平田舟1云々。よくもかなひたり。又文字の神主の祭のをりにのるものをたこしといふ。和名抄、車部、腰輿和名太古之。また京都郡御所谷にては、皇居の跡をみやとこあとゝいへり。

随筆大成旧2-2,p29
西田直養は小倉藩士。元治二年没。
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2005年03月28日

『物類称呼』巻五「言語」「呵らるる」

○[呵らるゝ]といふ事を長崎にて[○がらるゝ]と云 薩摩にて[○がらりうばあ]と云【是は[しかられん]なり】

肥後にて[○をぐる]と云 房総辺にて[○をださるゝ]と云 尾州より遠州辺[○をめる]と云 是を[汗面]と書時は音語のやうに聞ゆれ共[をめる]は和語なり 又〔江塚次第〕ニをめるといふは劣たる事にあたる歟 又畿内にて[ひかる]と云は[しかる]なり 如此の類かそへかたし 尾州知多郡にては[ひとつ][ふたつ]と云を〔ふとつ〕〔ひたつ〕とかぞへて、[ひ]と、[ふ]との相違あり下野にても[ひ]と[ふ]と、あちらこちらに云在所有 尾州北在所にて馬を〔イマ〕と云 又今を〔ムマ〕と云 是もおなし詞也 但〔日本紀〕ニ今ヲ〔ムマ〕馬を〔イマ〕とよませたる所見え侍れは笑ふべき詞にはあらざるか 又安房の国にてはカキクケコの牙音をアイウヱヲにつかふ たとへば〔百《ひゃう》〕〔二百《にひゃう》〕なと云如き也 上総の東房州境辺是に同し すべて東国にて〔見えぬ〕〔しらぬ〕なと云[ぬ]の字を延《のべ》て〔見えない〕〔しらない〕といふ「ナイの反《かへし》「ヌなれば是も則「ぬの字の拗音と見るべし 歌にも松も昔の友ならなくにとは[友ならぬに]と云「ぬの字をのべたる物歟 その外此例をゝし





和訓栞大綱(96)

「上総の國の南の方の人は[かきくけこ]を得いはて皆[わゐうゑお]に轉す 百六を[ひやうろう]と唱へ百二百を[ひやう][二ひやう]といふうにあたりて聞ゆ 房州も同し」
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2005年03月27日

物類称呼凡例(5)

一 此編に著す所は唯民俗要用の事のみをしるす 広大なる国郡無尽の言語いくばくの歳月を経るとも大成する事難し 殊更短才をもはからず をそらくは蠡海の讒(そしり)もあらんかし



物類称呼凡例畢
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物類称呼凡例(4)

一 諸国ともに中品以上の人物は言語あやまらす 音声自然と和合して能通用す 故に爰に洩す事多し
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物類称呼凡例(3)

一 引用る所の書の目に[]をもふけて是をわかつ 又方言の読法には−をもつて知らしむ たとへば花鳥風月くはちやうふうげつ 如v此の類ひなり 余是に准ず
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物類称呼凡例(2)

一 諸品の和訓は源順ノ和名鈔 及漢語抄 本朝印行の諸家本草等に譲りて審に誌さず 聊是は識者のために非す 専 童蒙に便せんとす故に事物の悉く知りやすきのみを載て なを又所〃註釈をくはふ
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物類称呼凡例(1)

一 此書あつめて五冊となし 天地、人倫、草木、気形、器用、衣食、言語、等を七門にわかつハ簡易にして探り索めやすきを要とす それが中に天地と言語と器用衣類の如き まゝ交へ出すもの有 もとより街談巷説を聞るにしたがひてしるし侍れば管見不堪の誤多からむのみ 又其国にて如v此称すとは 国中凡の義にあらす 一国は勿論一邑のうちにても品物の名異るもの也 其に録する事あたはず
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物類称呼序

二條のおとゝの筑波集に「草の名も所によりてかはるなり」といふ句に救済法師「なにはの芦もいせの浜荻」と附しにもとづぎて諸国の方言の物ひとつにして名の数々なるたぐひを採り選ひて五の巻とはなりけらし.そも/\いにしへを去る事|遥《はるか》にしてそのいふ所も彼にうつりこれにかはりて本語を失ひたるも世に多かるへし中にも都会の人物は万国の言語にわたりてをのづから訛すくなし.しかはあれど漢土の音語に泥みて却て上古の遺風を忘るゝにひとしく辺鄙の人は一郡一邑の方語にして且てにはあしく訛おほし.されども質素淳朴に応してまことに古代の遺言をうしなはず.大凡我朝六十余州のうちにても山城と近江又美濃と尾張これらの国を境ひて西のかたつくしの果まて人みな直音にして平声おほし.北は越後信濃東にいたりては常陸をよひ奥羽の国々すへて拗音にして上声多きは是風土水気のしからしむるなれはあなかちに褒貶すべきにも非す.畿内にも俗語あれば東西の辺国にも雅言ありて是非しがたし.しかしながら正音を得たるは花洛に過べからずとぞ.今こゝにあらはす趣は其言の清濁にさのみ拘はるにもあらずたゞ他郷を知らざるの児童に戸を出ずして略万物に異名ある事をさとさしめて遠方より来れる友の詞を笑はしむるの罪をまぬかれしめんがために編て物類称呼となつくる事になんなりぬ





安永乙未孟春日



江都日本橋室坊越谷吾山識
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2005年03月26日

本居宣長『玉勝間』巻七「ゐなかにいにしへの雅言《ミヤビゴト》のゝこれる事」

すべてゐなかには、いにしへの言のゝこれること多し。殊にとほき國人のいふ言の中には、おもしろきことゞもぞまじれる。おのれとしごろ心をつけて、遠き國人の、とぶらひきたるには、必ず その國の詞をとひきゝもし、その人のいふ言をも、心とゞめてきゝもするを、なほ國々の詞共を、あまねく聞あつめなば、いかにおもしろきことおほからん。ちかきころ、肥後(の)國人のきたるが、いふことをきけば、世に[見える][聞える]などいふたぐひを、[見ゆる][聞ゆる]などぞいふなる。こは今の世にはたえて聞えぬ、雅《ミヤ》びたることばづかひなるを、其國にては、なべてかくいふにやとゝひければ、ひたぶるの賤《シヅ》山がつは皆、[見ゆる][きこゆる][さゆる][たゆる]、などやうにいふを、すこしことばをもつくろふほどの者は、多くは[見える][聞える]とやうにいふ也、とぞ語りける。そは中々今のよの俗《イヤシ》きいひざまなるを、なべて國々の人のいふから、そをよきことゝ心得たるなンめり。いづれの國にても、しづ山がつのいふ言は、よこなまりながらも、おほくむかしの言をいひつたへたるを、人しげくにぎはゝしき里などは、他《コト》國人も入まじり、都の人なども、ことにふれてきかよひなどするほどに、おのづからこゝかしこの詞をきゝならひては、おのれもことえりして、なまさかしき今やうにうつりやすくて、昔ざまにとほく、中々にいやしくなんなりもてゆくめる。

まことや同じひごの國の、又の人のいへる、かの國にて、[ひきがへる]といふ物を、[たんがく]といふなるは、古(ヘ)の[たにぐゝ]の訛《ヨコナマ》りなるべくおぼゆ、とかたりしは、まことに然なるべし。此たぐひのこと、國々になほ聞ることおほかるを、いまはふと思ひ出たることをいふ也。なほおもひいでむまゝに、又もいふべし、



【これを引用している文献】

日野資純(1986)『日本の方言学』p223224「いやしくなんなりもてゆくめる」まで。筑摩全集による。




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2005年03月25日

十返舎一九「膝栗毛後篇凡例」

古代の詞は却って田舎に残れリと、徂徠翁の謂たり





【参考】

花園兼定『洋学百談』p316
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2017年06月26日

物類称呼 序・凡例

物類称呼序



二條のおとゝの筑波集に草の名も所によりてかはるなりといふ句に救済法師なにはの芦もいせの浜荻と附しにもとづぎて諸国の方言の物ひとつにして名の数々なるたぐひを採り選ひて五の巻とはなりけらしそも/\いにしへを去る事,遥(はるか)にしてそのいふ所も彼にうつりこれにかはりて本語を失ひたるも世に多かるへし中にも都会の人物は万国の言語にわたりてをのづから訛すくなししかはあれど漢土の音語に泥みて却て上古の遺風を忘るゝにひとしく辺鄙の人は一郡一邑の方語にして且てにはあしく訛おほしされども質素淳朴に応してまことに古代の遺言をうしなはず大凡我朝六十余州のうちにても山城と近江又美濃と尾張これらの国を境ひて西のかたつくしの果まて人みな直音にして平声おほし北は越後信濃東にいたりては常陸をよひ奥羽の国々すへて拗音にして上声多きは是風土水気のしからしむるなれはあなかちに褒貶すべきにも非す畿内にも俗語あれば東西の辺国にも雅言ありて是非しがたししかしながら正音を得たるは花洛に過べからずとぞ今こゝにあらはす趣は其言の清濁にさのみ拘はるにもあらずたゞ他郷を知らざるの児童に戸を出ずして略万物に異名ある事をさとさしめて遠方より来れる友の詞を笑はしむるの罪をまぬかれしめんがために編て物類称呼となつくる事になんなりぬ





安永乙未孟春日



江都日本橋室坊越谷吾山識



物類称呼凡例



一此書あつめて五冊となし天地、人倫、草木、気形、器用、衣食、言語、等を七門にわかつハ簡易にして探り索めやすきを要とす それが中に天地と言語と器用衣類の如きまゝ交へ出すもの有もとより街談巷説を聞るにしたがひてしるし侍れば管見不堪の誤多からむのみ又其国にて如v此称すとは国中凡の義にあらす一国は勿論一邑のうちにても品物の名異るもの也其に録する事あたはず

一諸品の和訓は源順ノ和名鈔及漢語抄本朝印行の諸家本草等に譲りて審に誌さず聊是は識者のために非す専童蒙に便せんとす故に事物の悉く知りやすきのみを載てなを又所〃註釈をくはふ

一引用る所の書の目に[]をもふけて是をわかつ又方言の読法には−をもつて知らしむ

たとへば花鳥風月くはちやうふうげつ如v此の類ひなり余是に准ず

一諸国ともに中品以上の人物は言語あやまらす音声自然と和合して能通用す故に爰に洩す事多し

一此編に著す所は唯民俗要用の事のみをしるす広大なる国郡無尽の言語いくばくの歳月を経るとも大成する事難し殊更短才をもはからず

をそらくは蠡海の讒(そしり)もあらんかし

物類称呼凡例畢





うわづら
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