2005年10月21日

明治の地方での東京語

嵯峨の屋御室「野末の菊」(明治22年)、
元來此少女の語《ことば》は田舍語《ゐなかことば》が其|性質《もちまへ》です、然し東京を慕ッて居る心は其|語《ことば》をも慕ひます、ですから東京の人に對すると自然東京語で話さうとします。但《たゞ》しお糸の心の中《うち》で東京語の雛形《ひながた》となるものは教師|某《なにがし》の語《ことば》です、其故此少女の語《ことば》は田舍娘と自然に違《たが》ッて餘り聞よくハありません、(『明治文学全集17二葉亭四迷・嵯峨の屋おむろ集』p282)


森鴎外『青年』
太宰治『津軽』
posted by 国語学者 at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 近代語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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