2005年12月04日

富士谷御杖『北辺随筆』助字のたぐひ

○助字のたぐひ
すべて、助字、やすめ字、発語、などいふ事。先達の注書どもにみゆる、常のことなり。しかれども、たすくるも、助くべきゆゑありてこそたすけめ。やすむるも、やすむべき故ありてこそやすめゝ、発すも、おこすべきゆゑありてこそおこさめ。或はたすけ、あるはたすけず。あるはやすめ、あるはやすめず。あるはおこし、或はおこさずやはあるべき。さるべき故をもとかずして、たヾ助字、やすめ字、発語などいひてやみなんは、くちをしきわざならずや。後学いうそくの人も、猶これをことわるなく、たヾ先縦をふみて、さてのみやみたるは、所詮は遯辞とやいふべからん。しかたすけ、たすけず。やすめ、やすめず。おこし、おこさぬは、かならずその別をば、よくわきまへずば、おそらくは、たすくべきをたすけず、たすくまじきをたすけ。やすむべきをやすめず、やすむまじきをやすめ。おこすべきをおこさず、おこすまじきをおこすあやまり、かならずまじるべきをや。
posted by 国語学者 at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 学史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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